おいも研究室

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読書『ハーバード白熱日本史教室』

著者はハーバードの年間受講者数1桁の日本史の講座を、3年間で300人近くが参加する講座にした。歴史が苦手なので「どれだけ面白い講座なんだ?」と思って手に取ったが、どちらかというと先生その人に興味を持った。以下、ざっくばらんに感想を記す。

一流大学の世界基準の試験について

アメリカの一流の大学院の入試は、小論文3題(3日間)や口述試験(2時間半)などらしい。うちの試験なんて屁でもないが、一流所でも似たような方法で試験をしているのだなと。そうしたら、それなりに意味があるのかもしれない。そこの意味を分かっているかどうかは大切だと思う。

著者の教授法について

著者の教授法はアクティブラーニングと呼ばれるもの。学生にラジオ番組や映画を作らせたり、とにかく能動的にアウトプットさせる。10分間、「メンバー4人が常に何らかの役割を持つプレゼン」など工夫も凝っている。全く新しい事を聞いた時に自分の一部として表現できるようになることが目標。これからは日本の教育も(学校も企業も独学も)、どんどんこのような学習法にシフトしていかなければいけないと思う。(実際既に現場はシフトしているのだろうか?)

その他
  • 著者はピアノを毎日2時間以上練習している。→どうやってそんなに時間を捻出できるの?
  • 著者は毎日お絵描きもしている。→お絵描きは大事。自分も真似したいと思う。
  • ハーバードの学生オケは、日々プロ並みの演奏を目指して練習している。→「プロ並みの演奏を目指す」って考えたことがない。自分はいつも「自分のベストを尽くす」しか考えて来なかったり。しかし、この考え方も大事だと思った。
おわりに

子どもは愛されることで満たされるが、大人はどれだけ愛せるかが勝負で、生徒たちに力強いメッセージを送り続けるために学び続ける、という著者の理念に胸を打たれた。普通の日本人の著者が、どうやってここまでの先生になったかが気になった。凄すぎて参考にならないかもしれないが、このあと『世界基準で夢を叶える私の勉強法』も読みたい。