おいも研究室

chihakuma's weblog

読書『メモの魔力/前田裕二』

この本を手に取ったきっかけ

「メモをちゃんととると、どれだけいいことが起こるか?」「効果的なメモのとり方とはどのようなものか?」 ――日々時間に追われている私は、できるだけ効率的に仕事をこなしたいと常々考えている。また、歳のせいか、最近非常に忘れっぽい。そのため、この本を読み、ちゃんとメモが取れるようになれればこれらを改善できるのではないかと思い、本書を手に取った。

メモを取る量、取り方

まず注目したのは、筆者がメモをとる量を「すごくたくさん」「聞いたことをすべて書き取る勢いでやった方がいい」と述べている点である。昔から「メモはポイントだけ拾い、できるだけ少なくとる方がいい」と考えていたので、こんな真逆な考え方もあるかと驚いた。

私は会議中、よく集中力が無くなって違うことを考えてしまい、話についていけなくなる時がある。しかし、「全部メモしてやろう」という気持ちで会議に臨むと、集中力が高まり、会議の内容を取りこぼさなくなった。また、真剣に相手の話を聞いている感じが出て、周りへの信頼に繋がる気がした。

ただし、大量にメモを取るとしても「ただ単に機械的に取るのではなく、整理することも大切である」と述べられているので、注意したい。

メモを取るタイミング、姿勢

また著者は、「日々の生活の中で気になったことも、どんどんメモすべき」だと言い、それがアイディアに繋がると述べている。私は今まで「記憶のスクリーニング(覚えていないことなんて、どうせ大したことないと考える)」信奉者だったが、歳をとるにつれ記憶力も衰えてくるし、結局全然アウトプットできていない。そのため、考え方を改めて、日々コツコツと、しっかりメモをとろうと思った。

メモを取るポイントとしては、提示されたもの、既存のものの何が本質(問題)で、それを基に何が「できる」のか。実際にアクションがとれる粒度まで分析し、書き記すことが大切とのことだった。

終わりに

また、筆者がこの本で論じていることは、メモのとり方や効用だけではない。むしろ、自分に関するメモ「自己分析」に重きが置かれている。久々に自己分析をして自分の夢を明確にし、短期目標を立てて頑張ってみようかと思った。この本で学んだ姿勢や、自己分析を続けていきたいが、問題は続けられるかどうかである。ミニマルに生きたい私がいきなりメモ魔になるのは難しい(というか不可能)だと思うが、毎日少し(5分とか)でも頑張ってみたい。